百と八十日の恵み。 苗を植えて、百日以上をかけて。蔵所有の圃場で丸々と太らせた原料芋が『旭萬年』の焼酎づくりの原点です。

『旭萬年』は、手ずから大きく育てた
自家栽培の芋を
原料に醸しています。

貯蔵庫に保管していた種芋を伏せ込みし、
採苗することから、
旭萬年の焼酎づくりは始まります。

原料芋の栽培に使う種芋も、蔵で大切に管理しています。その年収穫した原料芋の中から適したものを厳選し、温度と湿度管理の行き届いた貯蔵庫で保管します。翌年の栽培に備えて越冬の眠りにつきます。

さつまいもは荒地でも育つ作物。
でも、当社は土作りにもこだわります。

やせた土地でも育つので、かつては救荒作物としても重宝されたさつまいも。しかし渡邊酒造場ではしっかりと肥えた土で栽培しています。荒れ地でも育つ作物とはいえ、充分かつ適度な栄養は欠かせません。

農薬の利用は最低限に抑えています。
葉が虫食いの穴だらけになるのも
しばしばです。

虫が芋の葉を食べれば食べるほど、その分原料芋の肥育に影響がでます。しかし当酒造場では、安全・安心の面から、農薬はほとんど使用していません。掲載写真の撮影時点ではそれほどでもありませんが、穴だらけの葉を圃場で実際にご覧いただけます。

わずかしか農薬を使わない分、雑草もどんどん生えます。雑草抜きも蔵人総出でやってます。笑顔で写ってますが、実は真夏の炎天下の草取りが一番辛い仕事なんですよ 渡邊潤也

植え付けから、百と八十日。待ちに待った収穫も、家族と蔵人総出で芋掘り。
芋の顔を見るのが、いちばん喜びです。

通常、芋の栽培期間は百日程度です。しかし当酒造場ではさらに八十日を加えた、計百八十日間前後を栽培にあてています。理由は、肥育をさらに進めて大きく丸々と太った原料芋を収穫するため。田野町の自然に囲まれて、土から元気な芋が顔を出した瞬間は何物にも代えがたい喜びです。

黄金千貫

ダイチノユメ

私たちは「黄金千貫」と「ダイチノユメ」の2種類を自家栽培しています。

当酒造場では原料芋の代名詞である「コガネセンガン(黄金千貫)」、そして2003年に登場した「ダイチノユメ」の2品種を家族で栽培し仕込みに使っています。「芋を識り、造りを識る」、それが蔵のモットーです。

原料麦はすべて国産の原料を使用しています。

「麦麦 旭万年」は
宮崎県産「ニシノホシ」で醸しています。

二条大麦「ニシノホシ」は「焼酎適性大麦」として開発されたもので、精麦品質が優れた麦焼酎製造適性がとても高い品種です。当初は福岡・長崎・大分三県で始まった栽培も、現在では九州各県で生産が拡大。渡邊酒造場では宮崎県産の「ニシノホシ」を『麦麦 旭万年』の原料に使用しています。

初代の夢を、三代で醸した「旭万年星」。
その原料は、愛媛県産「マンネンボシ」です。

二代目の渡邊一男(故人)は、かつて父親の初代壽賀市から「いつかは故郷の愛媛で採れた原料で仕込んでみたい」といわれたそうです。2004年、愛媛県で偶然にも「マンネンボシ」という名のはだか麦の新品種が生まれたという話が舞い込みました。親子孫の三代が協力して試験的に行った蒸留も、香味風味ともに濃厚で納得できる結果に。初代の夢を大切に、今も原料として活躍しています。

宮崎市田野という田舎町で、仕込みに使う芋も自家栽培でやってます。うちにとって焼酎づくりとは農業そのものなんですよ。 四代目 渡邊幸一朗